子どもが返事をしない時、親はどう関わればいい?|「無視」と決めつける前にできる3つのこと

子どもに声をかけても返事がない。何度話しかけても反応がない。
そんな時、「また無視してる」「どうして話を聞いてくれないの?」と、ついイライラしてしまうことがあります。
心配しているからこそ、返事がないと不安になるんですよね。
でも、まず一つ分けて考えてみたいことがあります。
「返事がない」ということと、「親を無視している」ということは、同じではありません。
疲れているのかもしれない。今は話したくないのかもしれない。どう答えればいいか、自分でも分からないのかもしれない。
本当のところは、本人に確かめてみないと分かりません。
① まず「事実」だけを見る
たとえば、
「何回言っても無視する」
と思った時。
実際に起きていることを、いったん短くしてみます。
「声をかけたけれど、返事がなかった」
まず分かっているのは、ここまでです。
「反抗している」「親を嫌っている」「わざと困らせている」といった部分は、その時点ではまだ推測かもしれません。
もちろん、その推測が当たっていることもあります。
でも、最初から一つの理由に決めてしまうと、その後の言葉も強くなりやすくなります。
まず事実だけを見る。
それだけでも、親子の間にほんの少し余白ができます。
② 自分が何を感じたのかを見る
次に見るのは、子どもの気持ちではなく、親自身の気持ちです。
返事がなくて腹が立った。
嫌われているようで寂しかった。
このままで大丈夫なのか不安になった。
何度言っても反応がなくて、疲れてしまった。
こうした気持ちが出ること自体を責めなくていいと思っています。
親だって人間です。
大切だから心配するし、期待しているから反応がないと苦しくなることもあります。
大事なのは、
「私は今、何を感じているんだろう」
と一度分かってあげることです。
③ 本人に確かめる
そのうえで、本人に確認できそうなら、短く聞いてみます。
「今は話せそう?」
「少しあとがいい?」
「さっき返事がなかったけど、聞こえてた?」
全部を説明してもらおうとしなくて大丈夫です。
問い詰めるためではなく、
親の想像だけで、子どもの気持ちを決めないための確認
です。
親子は、毎回正解を当てなくていい
子育てをしていると、「正しい声かけ」を探したくなることがあります。
こんな時は何と言えばいい?
見守るべき?
もっと話しかけるべき?
でも、親子関係って毎回答えを当てるものではないと思うんです。
親だって、読み違えることがあります。
言いすぎてしまう日もあります。
余裕がなくて、後から「あれは違ったな」と思うこともあります。
そんな時は戻ればいい。
「さっきはちょっと強く言っちゃったね」
「私は無視されたと思ったけど、違った?」
「今じゃなくて、またあとで話そうか」
親子の安心は、一度もすれ違わないことではありません。
すれ違った時に、また話せること。
私はそこを大切にしたいと思っています。
今日からできる「事実・推測・確認」
もし今日、子どもの行動を見て、
「また〇〇してる」
と思った瞬間があったら、一度だけ次の3つに分けてみてください。
事実:今、実際に見えていることは何か。
推測:私は何が起きていると思っているか。
確認:本人に短く確かめられることはあるか。
感情を消すためではありません。
親が完璧になるためでもありません。
反応する前に、ほんの少しだけ余白をつくるためです。
子どものことを考えるほど、自分を責めていませんか
親子の悩みが続くと、
「私の育て方が悪かったのかな」
「もっと早く気づけばよかった」
「私が変わらなきゃ」
と、自分を責め続けてしまうこともあります。
でも、親自身が疲れ切っていたら、子どもを見る余裕もなくなっていきます。
親子のことを考える時には、
「子どもをどうするか」
だけではなく、
「今の私は、どんな状態なんだろう」
も一緒に見ていい。
親自身が休むことや、誰かに話すこと、自分の時間を持つことも、親子から逃げることではありません。
親子は、ずれないことより、戻れること
今日うまく話せなくても、そこで終わりではありません。
昨日言いすぎてしまっても、話し直すことはできます。
「ちょっと違ったね」
「もう一回聞いてもいい?」
そんな普通の言葉で十分です。
親子は、間違えないことより、戻れること。
何度でも、話し直していいと思っています。
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